海辺や砂浜で機材を使用するときの保護について
No.6354 by toshi at 2006/6/17(土) 22:12 削除(コメントを含む)

8月頃に海辺の砂浜でイベントをやろうと思っております。
使用機材はPA一式とDJ機材一式、シンセ等の機材類です。
PAのスピーカーは全天候型、アンプはPA用のファン付きのもの、コンプレッサーで
DJ機材はCDJ、ターンテーブル、DJミキサーです。

素人対策ですがステージとなるブースタープはコの字に布を巻き床にはコンパネを敷き、
アンプとコンプレッサーはむき出しなのでビニールで覆い熱を逃がす穴を開けテーブルの上に置き、
スピーカーはコンクリートブロックを敷きやはりビニールで覆い全面だけ穴を開け、
機材のコネクター部分や使わない機材には布を被せようと思っております。
初めて砂浜でのイベントなのでこれくらいしか思いつかないのですが、
何か効果的な対策やケア等ございますでしょうか?
どうか御教授お願いいたします。


No.6355 by Hassy at 2006/6/18(日) 23:25 削除

砂浜でDJセットと言う経験は有りませんが、砂浜でのPAの経験及び各種DJ対応は仕事として行っ
て来てるので、ご参考まで。


海辺/砂浜で危惧される問題は、砂塵と塩害と、又かなりの直射日光による機器類の加熱等です。
(直接機器類に海水がかかってしまう様な事は考慮してません
 >例えば濡れたままの体でDJが機器類を触る様な事はあり得ない事として)


Stage/Boothの組み方としては、可能な限り直接砂塵による影響を受けない様、嵩上げする事や
風向きに留意する事などが有ります。
(プロの現場では2尺以上の高さでStageを組む事が当たり前だと思いますが、小規模やアマチ
 ュアの方々では予算からでも無理かも知れませんね・・・成るべく嵩上げする事と、又設置
 の安定目的では、コンクリブロック等土台と成る物を使う等が考えられます・・・砂浜なら
 少々海水で湿らせた上で踏み固めて地均しをした上で、その上にブロック類を置いてStageを
 組んだりSpeaker類を設置する等)

風向きは、砂塵だけでなく塩害(潮風>潮風にあたると体中がベタベタしてくるのは、波しぶき
で海水が空気中に漂う為)対策の面からも、可能な限り風上に成る様にStage/機器類を設置する
必要が有ります。
(ただ海岸の風向きは時間/気候でかなり変化してしまうので、難しい事ですが)
 http://www.otomiya.com/fishing/sea/05-kaze.html

・・・もし車の乗り入れが可能なら、DJセットは無理でも、Amp/プロセッサー類は車の中に格納
しておく方が安心です(若しくは何らかの建物の中等)。

欧米ではMobileDJ(Speakerは外に設置しても、他のDJ機材/PA機材一式を車に搭載して、その
ままプレイする形態)というのが当たり前ですが、既にそういうシステムが用意されてるかどう
かや、又車の乗り入れの面からでも日本では難しそうです。


個々の機材に関しては:

・Speaker
 全天候タイプ(防滴構造?)で有ればひとまず心配する必要は無さそうですが、設置状況から
 ではポート・ダクト等からエンクロジャー内部に砂塵が入り込む事も有り得ます。

 砂塵の量次第なので直ぐに問題には成らないと思われますが、気になる様で有れば、ポート
 ダクト等の開口部に、予め砂塵が入り込みにくい様な対策を行う等。
 (某施設で雨/砂塵対策の為に、エアコン等で使われるAirFilterの類をグリル内部に全面的
  に貼り込みましたが、音への影響出にくく効果的でした>そのSpeakerは元々対策されてな
  かったのでそういう事を行いましたが、予め埃よけネットなど付いてる物なら必要ありませ
  ん>布?製のサラン・ネット等では役不足です)

  コネクタ部分に関しては、使用してない物はガム(布)テープで塞ぐなど。
  (砂塵が入り込むと、後で接触不良を招きます)

  但しガムテープは熱でドロドロに成るので、養生テープなど粘着性低い物の方が良いかも。

  簡易システムで使うのは高すぎですが、私ならシリコン自己融着テープを使います。
  http://www.nitto.co.jp/product/datasheet/e_parts/035/index.html
  (東急ハンズや電設材関係扱うショップに置いてます)

・Amp
 放熱構造次第ですが、基本的に放熱を妨げる様な事は行うべきでは有りません。
 (なので何かで覆う様な事は問題です)

 クーリングファンは通常廃熱(排気)方向に動作してますが、機器内部から排気方向に気圧変化
 が生じると(微少ながら気圧が下がります)、必然的に他の開口部全てから吸気されます。

 ・・・これは砂塵被害や塩害をわざわざ生じる様な事にも成ります。

 可能で有ればクーリングファン・レスのAmp(電源にスイッチング・レギュレーターを使用した
 物で一部存在します)を手配する事ですが、手持ちの物を使うしか無い場合では、成るべく砂塵
 や塩害の影響を受けない場所に設置するしか有りません。
 (やはり車や建物の中がベストです)

 先に直射日光に関して記してますが、機器に直接日光が当たらない日陰に設置すべきです。
 (直射日光/赤外線で相当加熱してしまう事となり、機器内部の放熱を阻害されてしまう為に
  早期にOverHeat状態に成る可能性が有ります>ちゃんとしたAmpなら、温度異常でMuteや
  電源切断等プロテクト動作が生じます)

・各種プロセッサー類
 殆どの物にはクーリング・ファンの類は無いので、Ampの様な心配は有りません。

 しかし、RotaryPot/Volumeは良いとして、LinearFader類は埃よけ一応付いていても、砂浜
 等の砂塵はかなり微少であるので、砂塵対策を要します。
 (操作面に先のAirFilterや砂塵を通しにくい素材でカバーする等)

 接続面も放熱を考慮しつつ、成るべく密閉に近い構造に成る様に。
 (機器上部/トップカバーに放熱口など有っても、少々の砂塵が入り込んだ位では回路に影響
  を及ぼす可能性低いので、それ程気にする必要無いと思います)

 塩害の面では・・・常時潮風に晒される状況で無い限り、砂浜での使用1回程度では気にする
 必要は無さそうです(もしかなりの潮風が常時機器を覆う様な状況では、後から影響が出てく
 る可能性も有ります>シャーシが鉄で有れば錆びであり、内部回路の銅では腐食など)。

・DJ機器類

 ・TurnTable
  →レコード及びレコード針は、棄てる覚悟が必要です・・・。
   (砂塵が音溝に入り込んでしまい、取り除くのが困難に成る事と((ジャリジャリと言う
    音が出る様に成ります))、又スタイラスにも余計な力が架かってしまう事に成るので
    早期に劣化します)

   対策としては、例えば常時埃飛ばし用のスプレーを使う事や、又レコードスプレーやス
   タイラスクリーナーを頻繁に使う等(成るべく乾燥した状態で砂塵を飛ばすのが理想
   >湿式だとますます砂塵をこびりつかせてしまう事に成るので)。

  SL-1200などでは、Motor構造からではMotor部に直ぐに影響が出る事は無いと思われます。
  (DDモーターの構造が、本体の電磁石とプラッターに付いてる磁石で構成されてる為)

  スピンドル(軸)部分は、砂塵など入り込みにくい構造(シールド・ベアリング)なので、
  砂塵が大量に付着しない限り心配は無さそうです。

  プラッターには丁度Motorを構成している部分に開口が有るので(取り付け・取り外し用)
  スリップマットの下にはフィルム(SL-1200などは購入時附属してますが)敷いて置いた方
  が良さそうです。

  PitchFaderは、埃よけシート(不繊布)が内部に付いては居ますが、異物が入りこみ易い
  為に、場合により直ぐに劣化を生じます。

  ToneArm等可動部では、やはり影響を受ける可能性高いです。
     
 ・CDJ
  Pioneer製品の場合、砂塵などに対して割合タフな方です。
  (屋外/半屋外での過酷な使用実績の上でそう言えます)

  ・・・が、先に記している諸々(LinearFader/開口部/可動部)への影響は存在します。

  因みにスロットイン式の場合、スロットのスリット部に砂塵が付いてしまうと、CDに傷を
  付けてしまう事に成ります。

  又スロットインタイプのCDJは、基本的に通常のCDレンズクリーナーを使用すると、PickUp
  部やメカを痛めてしまいます。
  (PickUp部の汚れなどでも、メーカー修理・交換が基本と成ります
   >開発責任者に一々送ってられないとクレーム入れましたが、どうしようも無い様です) 

 ・DJMixer
  先に記した諸々と同様です。

  未だRotaryタイプなら砂塵などの影響受けにくい構造ですが、LinearFaderだとどうしよう
  も有りません(Rodecの最近の物などではFaderが垂直構造で、抵抗面に異物が入り込みに
  くい構造なのですが)。


・・・かなり脅しだらけの内容ですが、冒頭に記した通り、砂塵などによる影響を受けにくい設
置を考慮すれば、機器の寿命を短くしなくても済むかも知れません。

そういう対策が難しい場合、棄てる覚悟で使うしか有りません。

・・・影響度合いからでは 砂塵>塩害>日光(加熱) と言う感じです。
(機器類への影響度合いからでは、砂塵は即Volume/スイッチ類/可動部への影響と成り、塩害は
 忘れた頃に内部で腐食が進行する様な事です)


後布程度だと微少な粒子の砂塵は防げないので(布の繊維/編み込みの隙間を通過してしまいます)、
カバーとしては気密性高い素材を要します。
(但し放熱性を考慮する必要が有る場所では、放熱を妨げる素材は使えません)

・・・お高い物ではゴアテックス等の特殊素材など有りますが、色々工夫してみてください。


因みに海岸でのPA経験は相当昔の事ですが(南紀白浜)、ちゃんとStage(3尺)組んで対応して
いた事なので(Ampやプロセッサー類は”つづら”に入ってるのが基本ですし、PA卓等は防塵の
為のカバー使ってたかも)、殆ど問題は有りませんでした。
(やはり機器類に微少な砂塵が付着してましたが、直ぐにトラブル生じる事も無く)


No.6357 by toshi at 2006/6/20(火) 07:18 削除

Hassyさん、とても詳しくわかりやすい御説明どうもありがとうございます。
経験者の方のお話が聞けて砂浜での使用について安心いたしました。

砂塵対策のエアコン等で使われるAirFilterを使うことやブースの組み方、
心配だった塩害も大丈夫そうですし、日光対策、それぞれの機材の対策等、
本当に詳しくありがとうございました。

予算的にもステージ(舞台)を組むことはできないのですが、
上記のことを参考にして工夫してブース作りや機材保護を行いたいと思います。


No.6358 by Hassy at 2006/6/20(火) 12:07 削除

楽しいイベントと成ります様。


ふと思ったので参考までに:

・酔客対策
 (お酒とは限りませんが)盛り上がって珠に無茶やる方も居るので、機器類破壊されません様。
  →砂浜で怖いのは、機器類に向けて(そういう目的無くても悪ふざけとかで)砂等ばらまか
   れたりする事も有り得るので、皆が気分悪く成らない程度にセキュリティ要員用意する等。

・電源関係
 現地に余裕の有る仮設電源有れば良いですが、電源車呼ぶ様な規模で無い限り、小規模イベン
 トでは小型の発電機借りてくる感じだと思います。

 音関係だと音量次第で負荷/電力消費増えて電圧が不安定に成りますし、更に照明も同じ発電機
 だと、一番の盛り上がりで電源落ちる様な事にも成り得ます。

 機器類の消費電力(W/ワット)を予め調べた上で、十分賄える発電機を手配されます様。
 (通常”定格”で調べますが、PowerAmpでは最大定格((MaxのPowerの際の電力消費))を元とし
  て計算します)

 又PowerAmp他割合電圧変化(電圧降下又は瞬断)に強い物も有りますが(一瞬音がおかしく
 なってもそのまま動作する感じにて)、DJ機器類などでデジタル系統の物(例えばCDJの類や
 DJMixer等で一部機能がデジタル的な物など)は、誤動作したりする事も有り得ます。

 そういう事を知らないとなかなか難しい事ですが、可能な限り事前に起こり得るトラブルを考
 慮した上で、対策すべき事です(偉そうですが、プロがプロ足る所以は予めそれらを全て考慮
 して事前準備した上で、イベントが何事もなくスムーズに実現できて当たり前だからこそ)。

 全く身内ノリならそこまでシビアでは無いでしょうけど、お客さん呼ぶイベントならお客さん
 に楽しい思いをして貰ってナンボです。


 マニアックな事として:
 ・SL-1200は電源が瞬断/電圧降下すると、”Stop”します(機器への影響は特に有りません)
 ・CDJは経験無いですが、暴走する?かも(一端電源切って再投入すると復帰すると思います)
 ・DJM-600はCueセレクト部分が誤動作します(複数選択のまま切り替えできなくなる等・・・
  これも一端電源切って再投入すると復帰出来ますが>開発にクレーム入れて以降のロットで
  は改善されてるかも)
 
  ・・・他のメーカーの物でも同様の構造(回路)の物ではそうなる可能性が有ります。

  ・・・大抵の機器は誤動作はしても故障する事には至らないと思われますが、電源の変動の
  度に音が止まると非常に興ざめです。


等々、心配事は無数に有ります(笑)。


No.6359 by K at 2006/6/20(火) 12:55 削除

正直「壊れても仕方ない」という覚悟が必要です。
友人から借りるとトラブルになるのでやめましょう。
レンタルの場合も正直に砂浜で使うことを前もって言わないとあとで大変なことになります。
それでも受けてくれる業者を探してオールレンタルにしたほうが安上がりかもですね。

>Hassyさん
アンプのファンは「吸い込み」がほとんどです。念のため補足。
砂浜では自然空冷を使うしかないでしょうね。


No.6360 by Hassy at 2006/6/20(火) 23:09 削除

>アンプのファンは「吸い込み」がほとんどです。念のため補足。

フォロー戴きましてありがとうございます。

クーリングの目的からではそうですね・・・訂正させて戴きます。
(強制排気させるラックマウント/設備システム等とイメージがごっちゃに成ってました)

デジタル系機器では排熱させる方が主流だと思われますが(私の思いつく機器の限り)、Amp類
だとそれでは間に合わない為、直接外気を機器内に入れて冷やす事に成るのでしょうね。
(それはそれで、マシンルームなど以外では大きなトラブルの元なのですが)


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